なんだか少々レトロで雰囲気の良いラベルと瓶に入った明治の正中。
鹿児島県の薩摩酒造さんが、明治期までの焼酎製造法を当時の文献をもとに再現して製造した焼酎です。
麹・蒸原料・水を甕や桶に投入し、一度で仕込みを終える「どんぶり仕込み」で仕込まれた、濃密な香りとほんのり酸味のある骨太な味わいが特徴です。
※麹と水で酒母をつくり、蒸米と水を加えて醪をつくる二次仕込法が大正2年に開発されるまでは焼酎は「どんぶり仕込み」が主流だったそうですよ!沖縄県の泡盛は今でもどんぶり仕込みなんだそう。(そうなんだ…!!)
明治の時代に広く使われていた黄麹を使い造られた、濃密な香りとほんのり酸味のある骨太な味わいの焼酎です。
※黄麹は、古くから日本酒や味噌、しょうゆなどの醸造に用いられてきた種麹で、昔から麹と言えば黄麹のことでした。ただし黄麹はクエン酸を分泌せず、腐敗のリスクが高いので、黒麹・白麹が登場すると黄麹はほとんど姿を消してしまいました。
しかし、2000年代に入ると製造技術の向上もあり衛生的な環境下で黄麹仕込みの焼酎造りに挑戦する蔵元も登場し、黄麹の美味しい焼酎も登場しています。
そのような古き良き作りを再現した芋焼酎。
飲みながら明治時代の暮らしに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。