
近年、ジャパニーズウイスキーへの注目が世界的に高まるなか、サントリー「山崎」と並んで、多くのウイスキー愛好家から支持されている銘柄のひとつが、ニッカウヰスキーの『竹鶴ピュアモルト』です。
その名は、「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝に由来します。
竹鶴ピュアモルトの魅力は、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所という、異なる個性を持つ2つの蒸溜所のモルト原酒をブレンドすることで生まれる、華やかさ、なめらかさ、モルトの厚み、そして心地よい余韻の調和にあります。
今回は、竹鶴ピュアモルトがどのようなウイスキーなのか、その製法や味わい、おすすめの飲み方を詳しくご紹介します。
《1》シングルモルトと何が違う?「ピュアモルト」という竹鶴の個性
ウイスキーには、使用する原酒や製法によってさまざまな種類があります。
「シングルモルト」は、ひとつの蒸溜所でつくられたモルトウイスキーだけを使用したもの。一方、一般的な「ブレンデッドウイスキー」は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしてつくられます。
『竹鶴』が冠するのは「ピュアモルト」。
竹鶴ピュアモルトは、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所という、個性の異なる2つの蒸溜所でつくられたモルト原酒をブレンドしています。
余市蒸溜所のモルト原酒
余市蒸溜所では、世界でも希少となった「石炭直火蒸溜」を現在も採用しています。石炭の炎でポットスチルを加熱する伝統的な蒸溜方法で、原酒に独特の香ばしさや、豊かで複雑な味わいをもたらします。
宮城峡蒸溜所のモルト原酒
宮城峡蒸溜所では、約130℃の蒸気でじっくりと蒸溜する「スチーム間接蒸溜」を採用。原酒に華やかな香りと、やわらかくなめらかな酒質を生み出します。
竹鶴ピュアモルトでは、こうした異なる個性を持つ余市と宮城峡のモルトを、ニッカが培ってきたブレンド技術によって調和させています。
現在の竹鶴ピュアモルトのキーモルトとなっているのは、シェリー樽で熟成した余市モルトと宮城峡モルト、そしてリメード樽で熟成した宮城峡モルトです。
モルトウイスキーならではの豊かな風味を持ちながら、繊細で飲みやすい味わいに仕上げられていることが、竹鶴ピュアモルトの大きな特徴です。
《2》竹鶴ピュアモルトの味わい|華やかさとモルトの厚みが調和
竹鶴ピュアモルトの魅力は、ひとつの方向に突出するのではなく、さまざまな香りや味わいが重なりながら調和していることです。
ニッカウヰスキー公式のテイスティングノートでは、香り・味わい・余韻について、それぞれ特徴が紹介されています。
香り
りんごや杏を思わせるフレッシュで甘酸っぱい果実香に、トーストやバニラを思わせる甘くやわらかな樽香。
味わい
バナナやネーブルオレンジを思わせるフルーティーさがありながら、モルトのしっかりとした厚みとピート由来のコクも感じられます。
余韻
ビターチョコを思わせる甘さとほろ苦さに、穏やかな樽香やピート香が重なり、心地よい余韻が続きます。
なめらかで艶のある口当たり、華やかな果実香、重厚なモルトの厚みとコク。
余市と宮城峡、それぞれのモルトの個性をひとつにまとめ上げた、竹鶴ピュアモルトならではのバランスを楽しめます。
《3》竹鶴ピュアモルトのおすすめの飲み方
竹鶴ピュアモルトの香りや味わいをじっくり確かめたい方には、まずストレートや少量の加水で味わってみるのがおすすめです。
りんごや杯を思わせる果実香、モルトの厚みや甘み、そしてピートを伴う余韻まで、竹鶴が持つ複雑な表情を感じやすくなります。
ゆっくり時間をかけて楽しみたい場合は、ロックもおすすめ。氷が少しずつ溶けることで、香りや味わいの変化を楽しめます。
そして、食事と一緒に気軽に楽しみたいときには、ハイボールにするのもよいでしょう。
竹鶴ハイボールの作り方
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グラスいっぱいに氷を入れます。
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竹鶴ピュアモルトを注ぎ、しっかり冷やします。
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よく冷やした炭酸水を静かに注ぎます。
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軽く混ぜて仕上げます。
ハイボールにすることで、竹鶴の持つ華やかでフルーティーな香りを軽快に楽しみながら、モルトのコクや穏やかなピート感も感じられます。
ストレート、ロック、ハイボール。それぞれで表情が変わるため、自分に合った飲み方を探すのも竹鶴ピュアモルトの楽しみ方のひとつです。